木造のピアノ防音室で最も重要なことは床下地の補強と壁・床の共振を絶縁する工夫です。
これに適切な吸音材・遮音材をコンパクトに構築することにより、比較的薄い構造でD-60程度の防音性能を実現できます。
木材は適度に音を吸収する特性があるので、マンションよりも薄い防音構造でも十分な効果を発揮できるのです。木造家屋のほうがピアノ防音室には向いていると言えるでしょう。
*詳しくは「防音職人」のサイトをご参照ください。
木造のピアノ防音室で最も重要なことは床下地の補強と壁・床の共振を絶縁する工夫です。
これに適切な吸音材・遮音材をコンパクトに構築することにより、比較的薄い構造でD-60程度の防音性能を実現できます。
木材は適度に音を吸収する特性があるので、マンションよりも薄い防音構造でも十分な効果を発揮できるのです。木造家屋のほうがピアノ防音室には向いていると言えるでしょう。
*詳しくは「防音職人」のサイトをご参照ください。
木造住宅の防音の基本は、骨組み・下地の木材を補強することです。
例えば、階段の踏み板や支える軸組みを太く(厚く)して、補強すると、余り振動しなくなります。制振性能が増したわけです。
床や壁も同様です。下地がしっかりしていると、生活騒音も軽減できます。ピアノなどの音も共振しなくなり、良好な音環境を構築できます。
逆に、下地などを補強せずに、遮音材の重量や厚さだけを増大させる防音対策は、構造が不安定になり、防音効果が向上しません。
*ピアノと木造住宅の防音は下地の制振が重要:ピアノ防音
セルロースファイバーがエコだとか、健康住宅に向いている、吸音効果が高いと誤解しているかたがいます。
粉塵はグラスウールよりも沢山出ますし、沈下してへたる割合もグラスウールやロックウールよりも大きく、吸音性能も低いです。
リサイクル材料にこだわるならば、ポリエチレンのウールのほうが安全で高性能です。ただし、断熱性能はグラスウールやロックウールよりも少し低いので、外壁には、グラスウールやロックウールを併用したほうがよいでしょう。
イメージだけで、吸音・断熱材を選ばないほうが無難です。よく研究してから選んでください。
ときどき、防音材の臭いや粉塵が発生して具合が悪くなったという相談者がいます。
ある通販サイトの遮音マットや吸音マットを、直接壁や床に使用したら、粉塵や臭いが気になり、せっかく購入した防音材を全部捨ててしまったということです。
これは、販売した通販業者にも責任があります。喘息や、過敏な方へのリスクを説明して販売すべきなのです。このような業者に限って、平気で有害な鉛の遮音材などを販売します。
木造住宅では、ある程度隙間が生じても問題にならないような素材を使用すべきです。たとえば、無垢材の板張りは、必ず隙間が生じます。臭いや粉塵の発生しない防音材を使うことをお勧めします。
*お勧め防音材:住宅の防音材
私の運営しているサイトに、先日、木造住宅の防音の失敗について相談がありました。
施工業者が、鉛のボードを使って楽器の防音室を施工したらしいのですが、音漏れがひどく、壁は太鼓のように変な反響がして、とても楽器を使用できる状況にないそうです。
これは、鉛シートは遮音しきれない音を弱点箇所から透過するだけでなく、余計な反響音・共振が生じて音響・防音効果が悪くなってると思います。
木造住宅など住宅の防音には鉛は向かないうえに、有害物質ですから、使用すること自体が問題です。大手の代理店の工務店がやったようですが無知なのだと思います。
木造の防音に不慣れな業者に施工を依頼するとトラブルの原因になります。
*相談ページ:防音の相談ページ
木造の特長・弱点を考慮した防音構造の構築が快適な空間を創ります。
木材は適度な吸音・反響及び遮音能力を持っています。これを高める相性の良い防音材を選定することが重要です。
構造的な負担を軽減して、比較的軽量な防音構造を形成することが大切です。室内の形状や仕上げを工夫して音響・防音効果を高める工夫をすることが、より快適な音環境を構築することにつながります。
*参考サイト:住宅・ピアノ防音
木造住宅のような構造的に制約のある建物では、過剰な遮音材を使用することは限界があり、効果的ではありません。
遮音・制振・吸音の3つの要素をバランスよく、用途に応じて複合的に構築することが費用対効果を高めます。
このブログでは、上記の基本的な考え方を念頭において、住宅の防音に役立つ情報、関連するウェブサイトページを紹介していきます。